極私的美術館レポート -プレス・カメラマン・ストーリー-
2009.06.15

東京都写真美術館「プレス・カメラマン・ストーリー」
7月5日(日)まで
先週の木曜日は友人に誘われ、恵比寿にある東京都写真美術館へ。
カメラを買う前から写真を見るのは好きだったので、
ここには何回か足を運んでいた。
「プレス・カメラマン・ストーリー」展は、
激しく振動する昭和という時代のまっただ中に活躍した報道カメラマン
たちに焦点を当てている。
そこで起こっている出来事は、ベトナム戦争における虐殺であったり、
内閣総辞職(?)であったり、甲子園や女子プロレスの試合であったり、
カメラマン自身の幼い息子の死であったりするのだが、
どの写真も「伝えなければ」という使命を色濃く帯びていて、
時には「命がけ」と言える程の緊迫感溢れるものだった。
わたしが今暮らしている世界なんて、世界全体を見渡してみたら
細菌レベルにも満たないような小さな小さな存在でしかない。
それを忘れてはいけないのだと改めて思わされる。
銃弾を運んでいて捕まり、そのまま柱に括りつけられ銃殺刑になった
二十歳の学生は、沈痛ではあるけれど何か少し力の抜けたような、
うつろな目をしていました。
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タグ : 東京都写真美術館 プレス・カメラマン・ストーリー 昭和 報道
コメント
ところがどっこい。
吹けば飛ぶような毎日の積み重ねで世の中は出来ているので、
今こうして撮っている写真が、いずれ時代の輝きを放つようになるんですよね。
その時のために、残しておきたいと思います。
吹けば飛ぶような毎日の積み重ねで世の中は出来ているので、
今こうして撮っている写真が、いずれ時代の輝きを放つようになるんですよね。
その時のために、残しておきたいと思います。
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そうですよね。極端に言えば、
毎秒毎秒、何を見て何を考え何を選んで行くか、
それの集合体が世界だし、人の一生でもあるんですね。
そう考えると、失敗した写真も何か可愛く思えてきます。
これもひとつの選択の結果だし、という感じで…