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カメラ片手に着物でお出かけ。

古い建物と写真と着物が好きな地に足つかない主婦のブログ

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すむことはいきること -大森ロッヂ- 

2010.10.22

今日は長文です。



京急線の大森町駅近くに
不思議な、素敵な賃貸住宅がある。
先週、そこの大家さんと、設計者で住人の方と
お話する機会があった。



古い木造の家を再生して造ったという。
「余計なデザインは一切しなかった」と設計者の方。
昔ながらの日本の家の記憶が濃密に残っている。

何もかくさない。いろんなものを付け足さない。
壁にはビニールクロスを貼っていないし、
天井の梁もそのまま見せている。
窓には昔からそこにはまっていた
桜の模様のすりガラス。「渡鬼」とかにでてきそう。
網戸はない。
つけようと思えばつけられるが、
自分の部屋を見せてくれた設計者の方(わたしより
若い女性)は、
「窓は開けっ放しです。ここにいると、虫が
入ってきたりとか、そういうことがだんだん
まあいいか、と思えるようになってくる」と言っていた。

開け放した窓からは文字通り風が通り抜け放題。
その向こうにはちいさな坪庭があって、
住人がそれぞれ自由に砂利など敷いている。
砂利を踏むと音がするから、
誰か来たらそれで分かるという。
住人たちはみんな互いをよく知っていて、
日頃からコミュニケーションをとっている。
そのことが防犯対策にもなっているとのこと。





(中にはアトリエつき住宅も。)




その場所で、足裏に床の杉板の
さらさらな肌触りを感じながら立っていると、
「快適」ってどういうことをいうのだろう、と
今更ながら思えてくる。




今のわたしの家は、大東建託のごく普通な
オートロックのマンションだ。

ビニールクロスで覆い隠して真っ白な壁と天井。
フローリングは厚いウレタンの塗膜で輝いている。
だから汚れても水拭きすれば落ちますよ。

室内の建具は全て、
木目が印刷された化粧シート貼りの合板で作られてる。
だから湿気や温度で変形しにくい。
それに骨組みに板張りで中まで木が詰まってないから
軽いのだ。子供でも簡単に開け閉めできる。

お湯はデジタルで1℃刻みで温度設定できるし、
お風呂の給水は自動的に設定した湯量で止まってくれる。

壁も床もきっちりと防音対策がなされていて、
隣に人がたくさん来て騒いだりしても
そんなにきこえて来ないし、
それでこっちの時間が邪魔されることもない。
もちろん気密性を高めて冷暖房効率もばっちり。
エアコンなどの電気代を抑えられて安心だ。




今のあたらしい住宅はとても合理的に、
安心に作られているし、
見た目もとても清潔でクリーンな感じで
あまりいろいろ考えなくても
それなりに快適に暮らせる。
でもそれに慣れ過ぎたわたしたちからは、
いろんなことを感じ取って、考える能力が
抜け落ちてしまっていっているのではないか。




大森ロッヂには
最新のセキュリティシステムなんかないし、
隣が何かやっていれば聞こえてくるし、
きっとこちらの気配だって隣にだだ漏れだ。
だから人によっては、住む為に
ちょっとした意識改革が必要な場合もあると思う。
何を気持ちよいと思うか。
何がほんとうに必要なことなのか。
何がなければないでそれほど困らないことなのか。



でも住んでみたら
日常の暮らしは間違いなく、もっと心地よく刺激的なものに
なるんだと思う。




ものすごく革新的な賃貸住宅




pic_101012ip_007w2.jpg

(何気ない中庭の鉢植えが最高に素敵に見えた。)




申し訳ないことに、わたしは
細かいレポートを書くのは不得意なので、
こんなに長々と書き綴っても、ほとんど
この場所のことを伝えられない。
興味が湧いたという方はぜひホームページを
ご覧ください。
ブログに載っている写真たちが何よりも
そこでの暮らしの風景を語ってくれていると思います。

大森ロッヂ/洗足ロッヂ
(今はどちらも契約は埋まっているとのことです。
どうも募集すると毎回すぐに埋まってしまう様子。)




ちなみに
写真は2枚ともiPhoneで撮影。
1枚目は「Cross Process」という
トイカメラ風に写真を加工してくれる
アプリを使っています。
こういうもともとから可愛い景色よりも、
何でもないいけてない景色に使ったほうが
面白い絵になるかも。

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テーマ : ある日の風景や景色 - ジャンル : 写真

タグ : 大森ロッヂ 洗足ロッヂ 賃貸住宅

コメント

 

CEROさん こんにちは。

そうか~。やはり現状、東京だから
成り立つというのはあるかもしれませんね。


> 古い東京の下町風なんですね、と言うか、中身を考えると
> 〇〇風じゃなくて、「そのもの」なのに驚かされます。


古い長屋をいいところを残しつつ再生したので
当然昔の下町風なエッセンスが濃く出ることにはなりますが、
コンセプトとしては
まさに「〇〇風じゃなくて、そのもの」なんだなと
いう感じです。

住んでる人達は、下町風な暮らしをしたい
わけではなく、実際インテリアは北欧風あり、アトリエ仕様
あり、好きなように楽しんでいるみたいです。
皆さん仲がよいようで、きっとみなさん
「人とのつながり」をいちばん求めてこの賃貸に
住むのかな、と思ったりしました。

こちらこそとりとめなくてすみません(汗)


あ、ちゃんと電気ガス水道来てますよ。
トイレも洋式の水洗ですし(失礼)

 

maki*k さんのレポで十分伝わってきますよー♪
しかしこういうコンセプトの賃貸し住宅が成り立つなんて、
やっぱり東京ですねー、感心します。
古い東京の下町風なんですね、と言うか、中身を考えると
〇〇風じゃなくて、「そのもの」なのに驚かされます。
徹底したこだわりがいいんでしょう。
でも電気は来てるでしょうし、井戸水利用じゃないだろうし、
七輪常備でもないですよね(笑)
最低限の文明の利器はないと困る~(笑)
世の中あんまり便利になりすぎたことに対するアンチテーゼ
として、これを考えた人スゴイです。
いまやハエ一匹入ってきてもアタフタするCERO(笑)
昔はふつうに食卓テーブルの上でハエ軍団が飛び回って
いても平気だったのに。
とりとめなくて、ごめんなさい。
CrossProcessの写真、絵画的で素敵です。

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maki*k

Author:maki*k
スローライフ満喫中の妊婦。
来年3月の出産まで、もうちょっとだけ休憩。

ずっと使っていたGR digital2は
ちょっとお休み、
いまはiPhoneに夢中。

更新もコメントのお返しも、
いまはとてもゆっくりです。
気長に、のんびりつき合って下さると
うれしいです。

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