新宿#7 -Wired Cafe-
2010.06.30

新宿ルミネ2の上のほうにある
Wired Cafeは、いつでも喧噪で満たされている。
ざっくりしている。がちゃがちゃしている。
赤と青と黄色のランプ。
ブラシでこすったような跡がそのまま残ったモルタルの床。
木目調の模様が印刷されたシートを貼ったチープなテーブル。
天井近くのステンレスの飾り棚に置かれた、
ミッドセンチュリーっぽい黒い鳩みたいなオブジェ。
黄色いアンティークガラスの間仕切り。
窓際のカウンター席に置かれた
3台くらいのノートPCの画面の中で、
アルファベットがひっきりなしに踊っている。
左隣の席の女の子2人組はバイトの話をしながら、
おしぼりの入っていた袋を裂いて
びろんびろんにして広げて見せ合っている。
右側の席の女の子は
「早稲田とか行けるくらい頭よくて、草食系で、
メガネかけてて…」「え~?やだあ」
損をしていると思う。
わたしはいそいそとカメラをカバンに押し込み、
メモ帳を取り出して、落書きをはじめる。
なんだかとても気持ちよく興奮している。
でもすぐに、
エスプレッソアフォガートのキャラメルカステラ添えと
コーヒーが運ばれてきたので
さっとノートを隠してそしらぬ顔して「どうも」と言ってみるが、
たぶんそのせいで余計怪しいやつになっている。
そして店員さんがその場を離れると、またそおっと
ノートを取り出していろいろととりとめもないことを書きなぐる。
やらなきゃいけないこと、さっき立ち読みした気になる本の名前、
このブログのネタ、自分に足りないと思うこと等々。
そのうちエスプレッソが冷めてしまって、せっかくの
デザートの美味しさが半減してしまった。

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コメント
おお、都会のカフェはこんなんですか?
実は都会ではあんまりカフェに行ったことがない(汗;)
こういう喧騒に満たされた、せわしない所で実は素晴らしいアイディア
とかが生み出されているんですよねぇ。
のんびりしたところではアドレナリンでないですもんね(笑)
maki*k さんはカフェ調査員と完全に思われてますね(笑)
実は都会ではあんまりカフェに行ったことがない(汗;)
こういう喧騒に満たされた、せわしない所で実は素晴らしいアイディア
とかが生み出されているんですよねぇ。
のんびりしたところではアドレナリンでないですもんね(笑)
maki*k さんはカフェ調査員と完全に思われてますね(笑)
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> maki*k さんはカフェ調査員と完全に思われてますね(笑)
もういっそ、そうやって名乗ってしまおうかと思ってるんです(笑)
ひとくちにカフェといっても、こんなふうに
雑多で刺激的で興奮させるところもあれば、
ただひたすら自分の内側へ、内側へと
意識を沈めさせるような場所もあったりしますよね。
少なくともわたしにとっては、
カフェというのは意識のチューニング装置?みたいなものです。