上野#3 -蝶々夫人-
2009.10.13
先週は上野ウィークだった。
火曜日にボジェック・シーペック展と旧岩崎邸をみて、
金曜日は東京文化会館でオペラ「蝶々夫人」。
我ながらずいぶんなセレブっぷりである。
大学時代からの友人が東京二期会(日本における声楽、
オペラ振興を目的とした声楽家グループ)の事務局に
勤めているため、ちょくちょくオペラ公演の案内をもらっている。
(たまにしか行くことはできないけれど…)
今回は一度は見ておきたかったプッチーニの「蝶々夫人」とのことで、
頑張って観に行った。

いけないのかな、と思いつつ
開演前のざわざわしたホールをパチリ。
ワイン色の幕が開くのをどきどきして待つ。
ストーリーはごく簡潔にいえば、
アメリカの海軍中尉が日本で15歳の少女(蝶々夫人)と結婚する。
中尉はせいぜい現地妻を調達した、ぐらいの軽い気持ちしか
持っていないのでその後すぐ本国に帰ってアメリカ人女性を
正式な妻として迎え入れるのだが、
蝶々夫人のほうはひたむきに中尉を信じ、愛して待ち続け、
最後に裏切られたと分かって自分の誇りを守るために自害、という
まあ残酷な話。
はじめのうちの印象は
男はどこまでも軽佻浮薄、女は逆に
頼まれもしないのに男に合わせてキリスト教に改宗して
親戚から縁を切られたり、
それでも「あなた様が喜ぶなら家族のことなど忘れるわ」と、
この女重たい…と苦笑せざるを得ないのだが、
そんなのも音楽と演出の力が全て涙に変えてしまうのだ。
中盤からあとは、たかだか10代の小娘のはずなのに
「武士の娘」として気高い生き方を全うしようとする
蝶々夫人に、すっかり釘付けになってしまった。
学生時代ずっと音楽をやってきたのに、なんで今まで
これを一度も観なかったのだろう、と思った。
本当に強烈に美しく切ない舞台だった。

終わったあと、何故か
「ああ、このままじゃ自分、いけないなあ」と思い
妙に前向きに会場をあとにしたのだった。

火曜日にボジェック・シーペック展と旧岩崎邸をみて、
金曜日は東京文化会館でオペラ「蝶々夫人」。
我ながらずいぶんなセレブっぷりである。
大学時代からの友人が東京二期会(日本における声楽、
オペラ振興を目的とした声楽家グループ)の事務局に
勤めているため、ちょくちょくオペラ公演の案内をもらっている。
(たまにしか行くことはできないけれど…)
今回は一度は見ておきたかったプッチーニの「蝶々夫人」とのことで、
頑張って観に行った。

いけないのかな、と思いつつ
開演前のざわざわしたホールをパチリ。
ワイン色の幕が開くのをどきどきして待つ。
ストーリーはごく簡潔にいえば、
アメリカの海軍中尉が日本で15歳の少女(蝶々夫人)と結婚する。
中尉はせいぜい現地妻を調達した、ぐらいの軽い気持ちしか
持っていないのでその後すぐ本国に帰ってアメリカ人女性を
正式な妻として迎え入れるのだが、
蝶々夫人のほうはひたむきに中尉を信じ、愛して待ち続け、
最後に裏切られたと分かって自分の誇りを守るために自害、という
まあ残酷な話。
はじめのうちの印象は
男はどこまでも軽佻浮薄、女は逆に
頼まれもしないのに男に合わせてキリスト教に改宗して
親戚から縁を切られたり、
それでも「あなた様が喜ぶなら家族のことなど忘れるわ」と、
この女重たい…と苦笑せざるを得ないのだが、
そんなのも音楽と演出の力が全て涙に変えてしまうのだ。
中盤からあとは、たかだか10代の小娘のはずなのに
「武士の娘」として気高い生き方を全うしようとする
蝶々夫人に、すっかり釘付けになってしまった。
学生時代ずっと音楽をやってきたのに、なんで今まで
これを一度も観なかったのだろう、と思った。
本当に強烈に美しく切ない舞台だった。

終わったあと、何故か
「ああ、このままじゃ自分、いけないなあ」と思い
妙に前向きに会場をあとにしたのだった。

おまけ、
この日の格好。

義母から譲られた着物と帯で頑張っておしゃれしてみたが、
案内をくれた友人には会えず、金曜の平日だったので
他の同級生も見かけず、結局誰にも自慢できず
ちょっと寂しい気分に(笑)
ちなみに変なアングルなのは、
着付けのアラを隠すためです。
この日の格好。

義母から譲られた着物と帯で頑張っておしゃれしてみたが、
案内をくれた友人には会えず、金曜の平日だったので
他の同級生も見かけず、結局誰にも自慢できず
ちょっと寂しい気分に(笑)
ちなみに変なアングルなのは、
着付けのアラを隠すためです。
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コメント
さすがですね☆
普段から着こなしていらっしゃる。
着物で蝶々夫人とは! ぴったりな気がします♪♪
私もホールで観てみたいなぁ。
しかし。。。蝶々夫人の息子はどうなるんだ!
普段から着こなしていらっしゃる。
着物で蝶々夫人とは! ぴったりな気がします♪♪
私もホールで観てみたいなぁ。
しかし。。。蝶々夫人の息子はどうなるんだ!
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考えることは誰もたいして変わらないようで、
着物をばっちり着こなしてらっしゃるご婦人がたくさんいましたよ。
ロビーっぽいところで三越が着物売ってたのにはびっくりしました!
たくましすぎです。
蝶々夫人、もしやDVDとかで観られたことありますか?
最後、結局息子だけアメリカに引き取られちゃうんですよね。
かわいそう…
絶対屈折した青年に育つに決まってます。
でもそれ以前に、わたしがあのアメリカ人の正妻だとしたら、
日本に連れて来られて、自分の旦那に見捨てられた女の子が
自害するとこなんか見せられたら、ちょっと考えちゃいますね。
この男大丈夫か…って。