おしまい。 -さあ、次の景色を探しにいこう-
2011.04.25
みなさま、
たいへんたいへんご無沙汰しております。
いいかげんに最後の記事を
きちんと書こうと思います。
おかげさまで、さる3月29日の朝、元気な男の子が
生まれてきてくれました。
今は実家の両親にお世話になりながら、息子との
濃密な時間を過ごしています。
まだ入院していたころ、生まれて数日の
息子を抱いてゆっくりと揺らしながら歌など歌っていると、
泣きそうに顔を歪めたり、口をとんがらせたり、
笑ったような表情をしたり白眼をむいたりするのです。
さざ波のようにあらわれては消えるそれらの表情を見ていると、
この子は実は神様からの預かりもので、
わたしが知らない、地球が始まってからの膨大な時間の流れを
全部見てきた上でいまここにいるのではないか、と
不思議な、少し怖いような気持ちになったものでした。
そして、退院の日にふっと空気にとけて
なくなってしまうのではないか、とも。

でも、あれからそろそろ1か月。
息子は順調に肥え太り、大福みたいなほっぺと
立派な二重あごに成長して行くにつれ、
ああ、この子はわたしの子供だ、わたしはお母さんに
なったんだという実感も日に日にふくらんできています。
3月11日の、あの悲しい災害で、
突然断ち切られたたくさんの、たくさんの命。
この世に生まれようとしていたのに、
それができなくなってしまった命も
きっとたくさんあるだろうと思います。
そんな中、無事に息子が生まれてきてくれたことは、
奇跡だと感じています。
今はなんだか、ひざまずいて神様に感謝の祈りを
ささげたい気持ちです。
こんなにこういう気持ちを強く持ったのは、
生まれて初めてかもしれません。
* * *
2年くらい続けたこのブログですが、
毎日忙しくなりそうなことですし、
いちおうここで無期限休止ということにして
次の景色を探しにいこうと思います。
完全におしまいといわないのはなぜかって、
それは人生このさき、何がどうなるかだれにも
わからないですからね。
新しい家族と体験する新しい世界も、
きっととても素敵だろうなと思います。
いいなと思える景色に出会ったら、
やっぱり写真を撮るんだろうな。
今まで遊びに来て下さったかた、声をかけて
下さったかた、ほんとうに
どうもありがとうございました。
たいへんたいへんご無沙汰しております。
いいかげんに最後の記事を
きちんと書こうと思います。
おかげさまで、さる3月29日の朝、元気な男の子が
生まれてきてくれました。
今は実家の両親にお世話になりながら、息子との
濃密な時間を過ごしています。
まだ入院していたころ、生まれて数日の
息子を抱いてゆっくりと揺らしながら歌など歌っていると、
泣きそうに顔を歪めたり、口をとんがらせたり、
笑ったような表情をしたり白眼をむいたりするのです。
さざ波のようにあらわれては消えるそれらの表情を見ていると、
この子は実は神様からの預かりもので、
わたしが知らない、地球が始まってからの膨大な時間の流れを
全部見てきた上でいまここにいるのではないか、と
不思議な、少し怖いような気持ちになったものでした。
そして、退院の日にふっと空気にとけて
なくなってしまうのではないか、とも。

でも、あれからそろそろ1か月。
息子は順調に肥え太り、大福みたいなほっぺと
立派な二重あごに成長して行くにつれ、
ああ、この子はわたしの子供だ、わたしはお母さんに
なったんだという実感も日に日にふくらんできています。
3月11日の、あの悲しい災害で、
突然断ち切られたたくさんの、たくさんの命。
この世に生まれようとしていたのに、
それができなくなってしまった命も
きっとたくさんあるだろうと思います。
そんな中、無事に息子が生まれてきてくれたことは、
奇跡だと感じています。
今はなんだか、ひざまずいて神様に感謝の祈りを
ささげたい気持ちです。
こんなにこういう気持ちを強く持ったのは、
生まれて初めてかもしれません。
* * *
2年くらい続けたこのブログですが、
毎日忙しくなりそうなことですし、
いちおうここで無期限休止ということにして
次の景色を探しにいこうと思います。
完全におしまいといわないのはなぜかって、
それは人生このさき、何がどうなるかだれにも
わからないですからね。
新しい家族と体験する新しい世界も、
きっととても素敵だろうなと思います。
いいなと思える景色に出会ったら、
やっぱり写真を撮るんだろうな。
今まで遊びに来て下さったかた、声をかけて
下さったかた、ほんとうに
どうもありがとうございました。
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待つ
2011.01.15
Brand new
2011.01.01
手段
2010.12.23

自分の思いを、何を使って、どんな言葉で、
どうやってひとに伝えるか。
そのやり方は、その時その時で
変わっていい。
去年の春に仕事をやめてブログを始めた頃は、
写真を撮って、好き勝手に脳裏に浮かんだ
言葉を組み合わせてはくっつけて。
それがしばらくの間、自分の表現の
ほぼ全てでした。
それがだんだんと、自分の中で
変容していっているのは感じます。
このブログは、始めた当初から
「出産まで」と思って続けてきました。
それを守るなら来年の3月までということになります。
けれど、必ずしも
そういう目に見える分かり易い区切りを
求めなくてもいいのかもしれない。
結論はまだ出さないまま、このささやかな
ブログをどんなふうに終わらせるかを
ゆっくりと考えています…。

でも、ブログが終わったあとも
時々写真は撮るんだろうな。
だってこの世界もたまにはきれいだし。
あ、それから
ツィッターはじめてブログめんどくさく
なったんでしょ?っていう突っ込みは
あえてなしでお願いしま(笑)

プライド
2010.12.20

とあるきっかけで、本を読みました。
「小説 日本婦道記」山本周五郎 著
江戸の名も無き女のひとたちの、
ささやかな日常の話。
教科書のように分かり易く無駄のない文章。
吹けば飛んでしまいそうな小さなエピソードたち。
でも、その中に
女のひとの誇り高い生き方がぎゅっと凝縮されていました。
ここに出てくる人たちはみんな
旦那さまや家、将来国を背負うべき子供たちに
頭を使い、体を張って、
心を尽くして仕え、支えること、
そのことに対してものすごいプライドを持っている。
国を作る男のひとたちを自分たちが支えている、
そのことへの、ちょっとたじろいでしまうほどの
決意と覚悟。
女って、こんなに強い生き物だったのかと、
読んでちょっと感電でもしたような気分になりました。

写真は渋谷のカフェ attic room にて。
